「昨夜のカレー、明日のパン」というドラマをご存知でしょうか?
仲里依紗さんと鹿賀丈史さん、溝端淳平さんやミムラさんが出ていた、ほのぼのした作品です。
全体に流れているものは本当にほのぼのなんですが、それぞれが心の奥に何か切ないものを抱えていて、それをどうするんだろう?どうなっちゃうんだろう?と、まるでそんな状況の友達を見守るようなスタンスを保ったドラマでした。
何話目だったかは忘れたのですが、鹿賀丈史さん演じるギフさんの奥様夕子さんの法事が舞台だったときです。
夕子さんの妹である朝子さんが、法事の席にいるらしい(?)という夕子さんの霊に話しかけるような場面がありました。
「お姉ちゃんたら~!」
私も、今から30年ほど前に姉を亡くしました。
年が離れていたこともあり、あまり話や興味に接点もなく、とくに仲の良い姉妹ではありませんでした。
が、朝子さんの呼びかける「お姉ちゃん!」を聞いていたら、急にツーンと胸の奥ぅの方から、懐かしさが込み上げてきました。
一緒に何かをして遊んだとか何かを語り合ったというような、密度の濃い時間はとても少なかったのですが、「お姉ちゃん」と言えばそこにいて、いつだって私の6年先を歩いていて、私の方が背丈を追い越しても、それでも何をするにつけ「お姉ちゃん」の背中を見上げていた・・・
そんな感覚が、体の芯からにじみ出てくるように思い出されて、今まで忘れていた悲しみが呼び起こされた日でした。
悲しかったのですが、このドラマの雰囲気は「悲しくたっていいじゃん。」と言っているようなところがあって・・・。
何というか、人を亡くした先にあるものは「忘れること」ではなくて、「亡くなった人がいたこと、その人と自分がどう関わったかをきちんと把握すること」なんだというような、人の死を受け入れる課程の大切さを描いてるんだと気付かされました。
その回にとても心を動かされた私、原作があるというのでさっそく購入したのですが・・・。
原作には、法事の物語はなく、それどころか朝子さんもどこにも出て来なかったです・・・がっくし。
ドラマのために作られた部分だったんですね。
しかしながら、原作の小説は、このドラマの脚本を書いた木皿泉さん(ご夫婦の脚本家)によるもので、だから、原作そのものも、ドラマほどたくさん登場人物もいないし出来事も少なかったけれど、一貫して語っていたものは
「誰にだって、何かしら抱えているものがあって、誰にだって、大事にするからこそ言えないことやできないことがある。だからこそ、思いやることができるんだし、助け合えるんだよ~」
という、暖かな心持ち。
そしてそれは、そのまま、ドラマに付け足された登場人物やエピソードにも間違いなく流れていたのでした。
テツコさん(仲さん)と岩井さん(溝端さん)の微妙な関係や、テツコさんとギフさんの不思議だけどしっくりした関係、笑顔を失くした元キャビンアテンダント、ムムムさん(ミムラさん)の、頑張ってるのに効果がイマイチなのか、頑張ってないのに何だか功を奏してるように見えるみたいな、どっちつかずだけど前向きな日々とか、思わずクスッと笑っちゃったり、良かったね~と一緒に嬉しくなったりする場面があちこちにあって、見た後毎回ほっこり気分でした。
今度はネットで、この木皿泉さん脚本のドラマを探してみようと思ってます。
きっと、他の作品もこんな風に温かくてほんわりしてるのでは?と期待して・・・。
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仲里依紗さんと鹿賀丈史さん、溝端淳平さんやミムラさんが出ていた、ほのぼのした作品です。
全体に流れているものは本当にほのぼのなんですが、それぞれが心の奥に何か切ないものを抱えていて、それをどうするんだろう?どうなっちゃうんだろう?と、まるでそんな状況の友達を見守るようなスタンスを保ったドラマでした。
何話目だったかは忘れたのですが、鹿賀丈史さん演じるギフさんの奥様夕子さんの法事が舞台だったときです。
夕子さんの妹である朝子さんが、法事の席にいるらしい(?)という夕子さんの霊に話しかけるような場面がありました。
「お姉ちゃんたら~!」
私も、今から30年ほど前に姉を亡くしました。
年が離れていたこともあり、あまり話や興味に接点もなく、とくに仲の良い姉妹ではありませんでした。
が、朝子さんの呼びかける「お姉ちゃん!」を聞いていたら、急にツーンと胸の奥ぅの方から、懐かしさが込み上げてきました。
一緒に何かをして遊んだとか何かを語り合ったというような、密度の濃い時間はとても少なかったのですが、「お姉ちゃん」と言えばそこにいて、いつだって私の6年先を歩いていて、私の方が背丈を追い越しても、それでも何をするにつけ「お姉ちゃん」の背中を見上げていた・・・
そんな感覚が、体の芯からにじみ出てくるように思い出されて、今まで忘れていた悲しみが呼び起こされた日でした。
悲しかったのですが、このドラマの雰囲気は「悲しくたっていいじゃん。」と言っているようなところがあって・・・。
何というか、人を亡くした先にあるものは「忘れること」ではなくて、「亡くなった人がいたこと、その人と自分がどう関わったかをきちんと把握すること」なんだというような、人の死を受け入れる課程の大切さを描いてるんだと気付かされました。
その回にとても心を動かされた私、原作があるというのでさっそく購入したのですが・・・。
原作には、法事の物語はなく、それどころか朝子さんもどこにも出て来なかったです・・・がっくし。
ドラマのために作られた部分だったんですね。
しかしながら、原作の小説は、このドラマの脚本を書いた木皿泉さん(ご夫婦の脚本家)によるもので、だから、原作そのものも、ドラマほどたくさん登場人物もいないし出来事も少なかったけれど、一貫して語っていたものは
「誰にだって、何かしら抱えているものがあって、誰にだって、大事にするからこそ言えないことやできないことがある。だからこそ、思いやることができるんだし、助け合えるんだよ~」
という、暖かな心持ち。
そしてそれは、そのまま、ドラマに付け足された登場人物やエピソードにも間違いなく流れていたのでした。
テツコさん(仲さん)と岩井さん(溝端さん)の微妙な関係や、テツコさんとギフさんの不思議だけどしっくりした関係、笑顔を失くした元キャビンアテンダント、ムムムさん(ミムラさん)の、頑張ってるのに効果がイマイチなのか、頑張ってないのに何だか功を奏してるように見えるみたいな、どっちつかずだけど前向きな日々とか、思わずクスッと笑っちゃったり、良かったね~と一緒に嬉しくなったりする場面があちこちにあって、見た後毎回ほっこり気分でした。
今度はネットで、この木皿泉さん脚本のドラマを探してみようと思ってます。
きっと、他の作品もこんな風に温かくてほんわりしてるのでは?と期待して・・・。
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