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昨日、日本の日本語教育支援の話を書いたので、
今日はカナダの移民向け英語教育支援について書いてみます。
少し長くなりますが、ご容赦のほど。



カナダには正式に入国した移民・難民に対して
LINC (Language Instruction for Newcomers to Canada
‐ カナダに来たての人向け言語教育)

というシステムがあります。

カナダは英・仏の2言語が公用語なので
両言語とも習えます。
(でも、仏語はマイナー、大抵は英語です。)


最初に簡単なテストを受けて、
全部で8段階あるどのレベルかの判断がされます。

レベル5以上なら、そのまま仕事に就いても
何とかなるだろうけど
もっと英語に磨きをかけるといいよ

4以下ちゃんと勉強しないと苦労するよ
です。

どのレベルであっても、無料
ESL(English as a Second Language)
第2言語としての英語のクラスに参加できます



移民・難民の子供の場合、
学校で授業の1教科のように、
ESLクラスが受けられます

(ESL教員・補助員の人数などは
各学校によって異なります。)




ここからはちょうど良い例として、
親の勝手な意向で英語の「え」も知らずに
カナダに連れて来られたウチの息子らのことを
書いてみます。


長男はトルコにいたときと同じ小2に、
次男は(小学校に含まれる)キンダーガーテン
それぞれ編入されました。

その小学校にはESLの先生が2人と、
補佐の先生が2人常駐
していて、
息子らのような英語力ゼロの児童から
すでにある程度まで身についている児童まで、
それぞれのレベルに合わせて
毎日1時限、英語を教えてくれます


ESLの児童生徒は、その時間だけ教室を離れ、
他の授業は英語が不十分なまま、
クラスの皆と勉強していきます。

学期ごとの成績表には、
ESLの項目があって、
どのレベルをどこまで習得したかなどの
進歩状況が細かく書かれてきます。


カルガリー教育委員会の場合、
レベルは1から5まで。

息子たちはどちらも
比較的早い学年でESLを始めたので、
小学校卒業するより先にレベル5を終えて、
「ESL卒業証書」
をいただきました。



けれど、です。
忘れもしない
Hello!もGood morning!も知らなかった
小学校の初日

両親に連れて行かれた小学校で、
校長先生と簡単な面談(親の通訳付き)をした後、
それぞれ担任の先生がお迎えに来てくれて
キンダーと小2の教室に入っていったのですが・・・。

お昼前にまず次男の担任から電話。
ずっとメソメソしてましたけど、
教室の雰囲気や他の子供たちは
嫌いじゃなさそうでした。
帰ったらちょっとお話聞いてあげてください。」


追いかけるように長男の担任からも電話。
「最初は良かったんですけど、
3時限目あたりから泣き出しちゃって~。
お母さん、お迎えに来られませんか?」

普段は冷静でしっかりものの長男が、
べーべー泣いていたらしい(苦笑)。

早速小学校へ迎えに行って、
目の周りをうっすら赤くした2人を見たら、
ちょっと胸が痛みました。


どうして悲しくなっちゃったの?
と尋ねたら、
2人とも口を揃えて

「何言われてるか何にもわかんなくて
何したらいいかわかんなくて、
怖くなっちゃった・・・」
びえぇぇぇ~~~ん!!



私は自分がトルコに行った当初を
思い出しました。

周囲の人たちに悪気がないのは判っていても、
知らない言語っていうのは
乱暴に耳に入ってくる
ものです。
(トルコ語は普通に話してても
喧嘩腰に聞こえるから尚更‐笑)。

私は大人だから
身振り手振りでコミュニケーションを取ろうとか、
表情でこっちの気持ちを伝えようとか
何とかしようといろいろ試せます

でも子供は「解らない」に圧倒されちゃうんですね。



初日はメソメソべーべーだったけれど、
ESLの授業は確実に助けになっていて、
友達もどんどん増えて、
家での会話もみるみるうちに英語が優勢に
・・・。

今ではすっかり英語人ですが、
それでもあの初日の不安は
しっかり思い出せる
と言います。


日本で日本語が解らなくても仕方なく
毎日学校に通っている
外国人の子供たちの想いは、
そんな訳で、
私にはメソメソベーベーだった息子たちに重なってくるのです。


一日でも早く、
日本語教育支援システムを整備し、
全国区で徹底してあげてください。



最後まで読んでくださってありがとうございました。




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2019.05.14 Tue l カルガリー・アルバータ・カナダ l コメント (0) トラックバック (0) l top

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