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今年も読書の秋突入しました~。

この頃は読書じゃなくて読ネットばかり。
Kindleのアプリも持っていて、
英語の本は何冊か入っているのですが、
あれは、目が疲れます。

だから、小説などはやっぱり「本」が好きです。



先日まず読み終えたのは、
吉田修一さん「悪人」(文庫上・下2巻)です。

2年位前に読んだ「怒り」
暗くて毒々しくて辛い物語なのに
読後にそれらを引き摺らない感じが良かったので、
他の作品も読みたくなり、積読していたものです(笑)。


「悪人」も、
暗いし辛いし毒々しいけれど、
場面の端々に人の温かみが見えるのです。
多分そこが、読後感が穏やかな理由じゃないかと思います。

この作品に出てくる「悪人」が1人じゃないところが、
ホントに人間てしょーもないよなぁ・・・と思わずにいられないし、

「悪人」なんだけど「善人」であったりするのも、
やっぱり人間なんだよなぁ・・・と。

悲しいけれど収まるところに収まるお話だと感じました。




続けて、やはり吉田修一さん
「さよなら渓谷」を読みました。
(気に入った作家は続けて読みたくなる悪いクセ-笑)

これはもう、一気読み!
・・・というか途中で止められなかったです。
これも違わず、暗くて辛くて毒々しいけれど、
やっぱり読後はちゃんと収まる物語でした。

読んでる途中で1つ謎が解けちゃったけど、
多分それも吉田さんの意図するところ、
読者にそこで気づいて欲しかったんでしょう。

でも、結末まではもちろん予測不可能で、
その解けた謎から最後までは、
悲しかったけれど納得できるものでした。


「怒り」「悪人」も読み終えてから、
ネットで映画を観ました。

どっちの映画も、配役がピッタリで
本から感じたものをそのまま画にしてくれてました。

「さよなら渓谷」も映画化されているそうなので、
ネットで探してみようと思っています。
誰がどんな風に演じてるのか・・・楽しみ!




暗くて悲しい犯罪物ばかり読んでいたので、
今日はちょっと矛先を変えて、
鷺沢萌さんの「ウェルカム・ホーム!」を読みました。

2つの「お帰りなさい」の物語です。
家族っていろいろな形があっていいんだよね・・・
と思えるお話。

ときどき「ガハハ!」と笑っちゃったり、
主人公と一緒にしかめ面になってみたり、
思わずポロッときちゃったり・・・。

テレビの前に家族が集まって楽しむ
ホームドラマのよう
な素敵な本です。



著者の鷺沢萌さんは、
昭和40年代の生まれなのに、
30年代生まれの主人公やその親世代のことを
まるで経験したかのように描いていて驚きました。

きっと様々な世代の人たちと、
広く深く関わった人生を送った
方だったんでしょう。
もっと書いて欲しかったな・・・。





初めての鷺沢さんの本がとっても楽しかったので、
また次も鷺沢さん・・・と思ったのですが、
明るいお楽しみは後にとっておいて、

次は「検察側の罪人」行きます!
キムタクとニノの映画の原作ですね。

私、ニノ好きだからね。
まず本読んで、来年の今頃にもなれば、
ネットで映画が観れるでしょ~
ってことで・・・(笑)。

読みながら、ニノとキムタクとヨシタカと・・・
って出演者の顔を思い浮かべるのも一興



秋の夜長、まだまだどんどん読書を楽しみますよ~!




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2018.09.15 Sat l 映画・テレビ・音楽・本 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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