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今日、ネットのニュースを拾い読みしていたら、
ワールド・カップに出場している
二重(多重)国籍の選手たちを取り上げて、
「W杯が浮き彫りにする日本の国籍放棄問題
というコラムがありました。



そのコラムにも書いてあったのですが、
「日本人の親元に海外で生まれた子供は、
22歳二重(多重)国籍から選択を迫られる」

のです。


問題はここ↓
「22歳で選択」

そんなに単純な話じゃないんですわ、これが。




実際には選択させてもらえなかったんですよ、
ウチの息子らは・・・。



私たち家族が4人揃って
カナダ国籍を取得したのは2004年。




で、ですね、カナダ国籍を取った年に、
息子らの日本のパスポートが期限切れになり、
更新するために日本領事館へ行ったんです。


そうしたら窓口で、
「カナダ国籍を取ったのなら、
日本国籍は剥奪されますから、
パスポートの更新もできません。」


そう言われました。



え?でも、私の知る限り、
子供たちは22歳で自分で国籍を選択するまでは、
多重国籍を認められてるのではありませんか?



「いいえ、カナダ国籍を取得した時点で、
お子さんは日本国籍を放棄したことになります。」





そんなのって、ありだと思いますか?




私が在イスタンブル(トルコ)日本領事館で、
息子らの出生届を出したときに
そこでもらったパンフレットには、
「子供は18歳以上22歳までの4年間に、
国籍を選択しなくてはならない」

と書かれていました。

「子供は」なんですよ。
親の国籍選択がうんぬんなんて、
どこにも書かれてなくて、
「子供は」

私には
「子供が自分の意思を反映して
22歳までに国籍を選択すれば良い」

という風に読み取れました。



だから、私は言いましたよ。

私は日本国籍を剥奪されることを承知で、
自分の意志でカナダ国籍を取りましたが、
息子らはまだ9歳と12歳ですから、
自由意志も何もなく、
親の選択に従わざるを得なかった
んです。

それなのに、日本は息子らの選択する権利を
親のせいにして奪ってしまうんですか?




お役所って、在外公館も同じね・・・。

「日本の国籍法で決まってますから。」

それでお終いでした。





当の息子らはすっかりカナダ人感覚なので、
たとえ二重(多重)国籍が認められていたとしても、
22歳で選択した国籍はカナダだったと思いますが、

2004年当時の私は、
しばらくの間どうにも怒りが収まらなかったです(苦笑)。


せめてあの時のパンフレットに、
「ただし親が日本国籍を放棄した場合は、
子供も22歳を待たずに
日本国籍を放棄したとみなす」

くらい書いといてくれりゃよかったのに・・・。


それでも、今ひとつ納得できないけどね、私ゃ。



というわけで、それ以来、
私はカナダ人、夫と息子らはカナダ人でトルコ人。
日本は100%外国になりました・・・。



そんな経験があるので、
二重(多重)国籍国籍放棄(剥奪)問題には、
ちょっと絡みたくなるのです。

日本の国籍法は、ホント、いじわる!





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2018.07.09 Mon l 日本・世界の出来事 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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