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昨日(月曜日)カナダのトルドー首相が
すだれピーマンと会談
しました。

昼のニュースの最中にライブで流れた
会談終了後の記者会見を見ていたら、
トルドーとすだれピーマンの
決定的な違いが判りました!




記者たちの前に姿を現した二人。
先に話したのはホストのすだれピーマンです。

彼は、開口一番からストレートに
「両国の関係を良好に保つことはお互いに大切だから、
あらゆることに慎重に対処したい」
という意味のことだけ短く話し、

山積みになっている様々な問題には言及することなく、
「とりあえずここはお茶を濁しておこう」的な
いつも攻撃的なすだれピーマンらしくない、
けれどとってもピーマンらしい中身のない言葉で終わりました。




代わってトルドーが最初に口にしたことは、
週末から大雪で大混乱の東海岸の住民に向けた
お見舞いの言葉でした。

自分の国、隣国で起こっている自然の猛威と
それを被って苦労している人々に対して、
「ちゃんと気にかけていますよ」という姿勢を
公の席で表明することを忘れない


大雪で困っている人にしてみれば、
今必要なのはNAFTAでも移民政策でもなくて、
除雪や停電の修復なわけで、

自国・隣国の首相がそこに(口先だけでも)
大舞台から言及するのを聞くのは
ちょっとした安堵を与えるというものです。

ホントにくっさいけどトルドーは、
あの場所とタイミングでこの一言が言えるかどうかで、
有権者の彼に対する印象が左右される
ことを
熟知していますね。

こうしてまず両国民のトルドー感を温めておいてから
本題に突っ込んでいくと、
人は自然と聞き耳を立てるようになる

・・・ということも良~っく御存じです。

お父さん(故ピエール・トルドー首相)ほどの
力もカリスマもないけれど、
流れている血はまさに政治家のものだなと、
見せつけられた会見でした。



一方のすだれピーマンは、
そういった余計なこと(?)に時間を費やさず、
その時必要なことだけ、

それが真実であろうとなかろうと、
「その他大勢が知っておけば良いコトだけ」
を公にしてその場を収め、
大事なツメは密室で・・・。

民衆の窮状や心情よりも
「時は金也」的なところは、
利益優先のビジネスマン

そのものではないですかね?



職業柄っていうのは、
こういう場面で露呈する
ものなんだなぁ~と、
本題から外れたところに
注目してしまったことでした(笑)。




カナダ国民としては、
トルドーにはもっとガンガン攻めて欲しいところですが、
相手は頭の固いおじーちゃんだし、
何せトルドーはサラブレッド政治家ですからねぇ。
どこか狸なのは否めませんわ。

せめてすだれピーマン爺に、
「良くも悪くも政治家の正しい振舞い方」を
伝授して差し上げて欲しい
ものでございますよ。

ま、ムリだろうけど~。






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2017.02.14 Tue l 日本・世界の出来事 l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

No title
そうですね、トルドーはバカだとか役立たずとか聞いたこともありますが、トランプだって、自分のこと以外には能無しそのものですよ。 そこで、どっちがいいかの判断材料になるのが人間性。計算ずくであったとしても、冒頭にお見舞いを言えるかどうかは大切な事で、政治家の持つべき素質の一つですね。うちの商売人、いつまで大統領やってられるかも見ものですね。
2017.02.14 Tue l rara. URL l 編集
No title
raraさん、こんばんは!

政治家って人種は、胡散臭くて嘘つきで、実に信用できない輩だと思ってきました。
けれど、そちらの商売人大統領が出現してくれたおかげで、「政治は誰にでもできるもんじゃない」ということがしっかり判りました。

トルドーは「立派な政治家」なので、それらしく怪しいけど、彼の前の首相が「10年間いったい何をしていたの?」と、良くも悪くも何にもしてこなかったでくのぼーだったので、とりあえず良く動いていると思います。そう見えるだけでしょうけど~(笑)。

商売人大統領は、側近にもっと政治経験者を登用するといいんじゃないですかねぇ?
ビジネスマンや軍人ばかりじゃ・・・ねぇ。
2017.02.14 Tue l りんごかあさん. URL l 編集

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