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遺言書というものはお金持ちが遺すもの、
のような感覚でいましたが、
ここではもう少し身近なもののようです。




ジム仲間の朝食会でのこと。

ポーラが頭から煙を噴き上げながら

「(44歳の)息子が
離婚訴訟の真っ只中
なんだけど、
嫁が酷いのよ💢



離婚するに至ったきっかけは
息子さんが病気で入院したこと。

退院後もリハビリと食事療法
続けていく段になったら、

「もうたくさん。
ずっとあなたとは縁を切りたかったの。
ちょうどいいから離婚して

そう病み上がりの息子さんに言い放ったとか。



お冠のポーラが話す、
お嫁さんの強欲ぶりを聞きながら、

「家の権利はどうするの?」だの、
「生命保険の受取人もすぐに変えないと!」だの、

皆が口々に言いました。



その中の一つが
「すぐに遺言書を書き直した方がいいわよ!」



44歳で遺言書ってあるの!?
と私はビックリしちゃったんですが、

結婚や出産を機に、
「我が身に何か起きたときのために」
と用意する人が多いという話。



皆がポーラの息子さんを心配する理由は、
離婚が成立する前に万が一息子さんが亡くなると、

遺言書がなかった場合は州の条例に従って、
息子さんの全財産がそのお嫁さんのものになるし、

遺言書があった場合でも、
そこにお嫁さんに財産を遺す記述があれば、
その通りに執行される
から、です。


ポーラ、
「あ、そうよね、そうよね!後で電話して言っとくわ!」
大きく頷いていました。



ちなみに、アルバータ州の遺言と相続に関する条例では、
遺言書がない場合と
遺言書に相続に関する特別な指示がない場合は、
妻、または3年以上事実婚を続けている相手が
自動的に全ての遺産を相続
します。

子供がいても、子供には配分されません
残された片親が子供の成育をするのが前提なので、
その経済的負担を軽減するためだそうです。


ですから子供にも配分したければ、
その内容を記した遺言書を作成
しなくてはなりません。



ポーラの息子さん夫婦には子供がいないので、
相続も含め、親権だの養育費だの、
その辺りはややこしくならないようですが、

「持ち家を処分して折半する」という提案に、
お嫁さんは
「頭金は私が出したんだから、
その分差し引いた額を折半して」
と言い、
買った家が二人の名義になっていれば、
誰がどれだけ負担していようが関係なく、
売った金額を折半するのが普通
で、
そこを訴訟でねじ込んできているそうな)

自分が受取人になっている生命保険は、
「今すぐ解約して、
今受け取れる額をちょうだい」
と言い、


「取れるものは何でも取ろうとする💢😡」
いつもは穏やかでニコニコしているポーラが
いつになく目を吊り上げて怒ってました。



ポーラや皆の話のおかげで、
上に書いたアルバータ州の条例について、
調べてみる機会を得ました


離婚にしろ遺産相続にしろ、
煩雑さは似通っていても、
内容はところ変われば
・・・ですね。


特に遺産相続は、日本のように
「配偶者半分、子供たちが残りの半分を均等に分ける」
のだろうと、勝手に思っていたので、
息子らに何も遺らないのか・・・って、
ちょっと引っ掛かってます。





遺言書キット

そういえば、こういう遺言書作成キット売ってるのよね。買ってみようか・・・🤔






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2023.01.20 Fri l 友達・仲間 l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2023.01.21 Sat l . l 編集
Re: No title
こんにちは。
コメントありがとうございました。

離婚も相続も、分配するとなると揉めるものですねぇ。

ポーラのお嫁さんのように、
「どこからそういう考えが出てくるの!?」みたいなことを
平気で言い出す人っているんですよね。

ホント、本来の人となりが見えてしまう時ですね・・・。
2023.01.21 Sat l りんごかあさん. URL l 編集

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