fc2ブログ
昨晩、久々にカルガリー・オペラを観てきました。


演目はビゼーの「カルメン」です。

カルメン


これまでいくつも私のオペラに突き合わせてきた主人
まだ「カルメン」を観ていないのに気がつきましてね。


ちょうどカルガリー・オペラからの
一枚買ったら2枚目は半額セール❗のお知らせで、
今期はカルメンで幕が開くと知り、

これはお得なチャンスだわ~😍と飛びつきました。




感想としてはまんず「器がいけない」


カルガリー・オペラの主会場である
ジュビリー・オーディトリアムというホールは、
いわゆる多目的ホールの類で、

オペラ・バレエなどクラシック音楽だけでなく、
演劇、ミュージカル、ポップスなどのコンサート、
時には講演会やシンポジウムなどにも使われています。

ジュビリー

収容人数2500人余で、
カルガリーでは一番大きいホールですが、
そこは多目的。

クラシック音楽に特科されていないので、
以前から気づいていたことですが、
ともかく音響が良くありません

オペラの場合、
正面を向いて歌うだけならまだしも、
演技上横向いたり後向きだったりすると、
声が孤立
してしまいます。

動きながら歌うコーラスになると、
もうバラバラで音楽として成り立たない。



昨日のカルメンに限って言えば、
ソリストたちが素晴らしかっただけに、
コーラスが加わると全体がグダグダになってしまうのが
苛立たしいくらい残念でした。




ポジティブなことを書くと、
そのソリストたちですね、やっぱり。


カルメンはカナダのメゾ・ソプラノ、リハブ・カイエブ

カイエブ

見目麗しく、声にも艶があって
男を惑わすカルメンにぴったり



私が一番魅了されたのは
闘牛士エスカミーリョを歌ったンモン・フォードでした。

フォード

エスカミーリョという闘牛士は
闘牛士としての実力と人気を誇り、
見栄えも良いので女性ファンも多い
、という役どころ。
登場シーンから観客を惹きつける魅力が必要です。

このンモン・フォードは、
舞台下手から姿を現すなり、
そこだけパァ~ッと華やいで一気に注目
を集めました。

そして有名な「闘牛士の歌」♪

力強さと色気を持ち合わせたハンサムな歌声と、
自分の力と人気を知り尽くしたエスカミーリョという男が、
この上なくパーフェクトに合致した瞬間でした。

がある歌手だな~😍」

エスカミーリョとしての演技だとしたら、
彼の、役柄をモノにする力の凄さを、
ンモン・フォードの生来持つ魅力だとしたら、
そのカリスマ性をしっかりと見せつけられましたねぇ。

今後がとても楽しみな歌い手です。



そう言ってはナンですが、
ドン・ホセを歌ったデヴィッド・ポメロイが、
歌は素晴らしかったんですけど、

魔性の女に振り回されて身を持ち崩し、
挙句ストーカーまがいの行動に出るような、
精神的に不安定なマザコン男には、
どこからどう見ても見えなかった
ので、

華々しく自信に溢れるエスカミーリョを
具現化していたフォード
の方が、
何歩も抜きん出ていたと感じました。


日本でデヴィッド・ポメロイのカラフ
(トゥーランドット)を観られた方が
どんな感想を持たれたのか
知りたいです。



昨日はそんなこんなでつくづく
「オペラはオペラハウスで観たい」
と思いました。

なので、休憩時間に
「メトロポリタン・オペラ、行こうよ~」
主人を突っつきました。

「じゃ、調べてみて」という返事だったので、
今後の演目や旅費などを
ぼちぼち調べて行こうと思います(うっひっひ♪)




メトロポリタン歌劇場

楽しい目的は生活の張り合いの素・・・現実逃避とも言えるけど~😁







スポンサーサイト



2022.11.26 Sat l 映画・テレビ・音楽・本 l コメント (0) トラックバック (0) l top

コメント

コメントの投稿












トラックバック

トラックバック URL
http://edibleringo.blog.fc2.com/tb.php/1624-086823fe
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)