カナダって
もっと王室に興味あるかと思ったのですが、
戴冠式が終わって数時間後の
土曜日の朝のニュースですら、
「戴冠式が行われました」というヘッドラインのもと、
王冠を戴くチャールズ三世と
父王に忠誠を誓うウィリアム皇太子
の様子くらいしか画面に映りませんでした。
ただ一局だけ、
3時間のダイジェストを放送していたので、
それを録画しておいて、
さっき、
すっ飛ばしながら見ました。
(ダイジェストのダイジェスト😆)白雪姫だのシンデレラだの、
王様・王子様が出てくる絵本や
ディズニー映画などで見たような、
王族の身に着けていたローブに、
へぇ~、ホンモノかぁ~・・・
当たり前なんだけど、
着物の国の一般人にとっては
おとぎの国でしか見られなかったモノが実在する
のを目の当たりにして
可笑しな感慨を覚えました。
カンタベリー大司教の指示に
耳を傾けては黙って従う新王に比べ、
新王妃カミラは、
キョロキョロしたり
身繕いしてみたり
側の司教に何か話しかけたり、
果ては、冠を戴いたときに
大司教がお祈りを唱えているのに、
冠に押しつけられた前髪をせっせと整えるなど、
まぁ
落ち着きのないご様子で・・・。
その
マイペースさって言いますかね、
周囲を気にせず思いのまま振舞える姿は、
さすが、不倫の末に妻となり
とうとう王妃の座に座った人だわと思いました。
新国王・王妃がウェストミンスター寺院に入ってくると、
参列者全員が立ち上がって待ち受けていたのですが、
その中で私の目を引いたのは
最前列で、不自然な体勢で
椅子のひじ掛けに頼りなくつかまって立つ女性でした。
ひじ掛けが彼女の腰よりも下なので、
体を傾けざるを得ず、
しかしながら王様の前では姿勢を正さないと・・・
と辛そうなのが見て取れて、
大丈夫かなぁ、この人、
杖を持っちゃいけないのかしら?
と思っていたら、
画面が少し変わって見えたのは車椅子。
その女性は
車椅子から立ち上がっていたのです。
最前列だということは、
それなりの地位・立場にある女性でしょうから、
こうした
儀式でのマナーにも通じているのでしょう。
立っているのが辛くても、
王・王妃には敬意を尽くそうとしていたのは
痛いほど判ったのですけど、
画面が切り替わって見えなくなっても、
あのおぼつかない足元でも
よろけたりせずに
カーテシーをしたのだろうか、
いつ車椅子に座ることができたのだろうか、
とても気になってしまいました。
エリザベス女王の戴冠式の頃ならともかく、
イマドキの世の中、
体が不自由な人に対しても
不自由のない世界にしようとしているのだから、
こうした行事の時にこそ、
「車椅子の方はどうぞそのままで」くらいの寛容さがあれば、
英国王室が思いやりのある王室だと広まる機会になるし、
今後世界が注目するどこの誰のどんな行事でも、
もっと参列者の多様性が生まれるのでは?なんて・・・甘っちょろい考えかな。
で、その
カーテシーも様々で、
深くしっかりする女性もいれば、
ちょこっと膝を曲げるだけの人もいますね。
2列目までは皆カーテシーしていたけれど、
3列目になると、してない人もいるし、
してる人でも頭がピョコッと動く程度だったりして、
しようがしまいが、判らんがな・・・ですね😁
男性の頭ピョコは面白い。
誰も間違いなく
首からポキッと折れ曲がって跳ね上がるので、
ばね仕掛けのおもちゃみたい😄
最後に新王・王妃が並んだ姿を見て、
「はぁ~、とうとう王になっちまったぃ」
どこか頼りなげで面倒くさそうなチャールズ王と、
「やったわ、王妃になったわよ」
したり顔のカミラ王妃は
割れ鍋に綴じ蓋カップルだな😏
時折映っていた
ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃の方が、
もっと堂々としていて、すでに充分風格があると見たのは私だけではあるまい。
(お兄ちゃんはおじいちゃんのローブの端を持つ大役してたね👍)