テレビで特段面白い番組がなくて、
チャンネルをバチバチ変えていたら、
「フォックスキャッチャー」という映画を見つけました。
出演者はスティーブ・カレルと
チャニング・テイタムとマーク・ラッファロー

スティーブ・カレルと言えば
「エヴァン・オールマイティ」とか「怪盗グルー」。
チャニング・テイタムと言えば
「マジック・マイク」や「21ジャンプストリート」。
マーク・ラッファローと言えば
「アベンジャースのハルク」。
なので、きっとこの「フォックスキャッチャー」は、
3人が何かで狐に化かされるようなコメディ映画だろう
と勝手に推測して暇つぶしに見ることにしました。
そしたらね・・・。
いや、コメディじゃないの、これが。
真面目な映画。
どころか、実話を基にした、
殺人事件に至るまでの人間模様を描いた
予想外に重く辛い雰囲気の漂う作品でした。
「ハルク」のマーク・ラッファローは、
以前から様々な役柄を演じているので、
さほど驚きもしませんでしたけど、
スティーブ・カレルとチャニング・テイタムは、
それまでの笑えるキャラとはまるで重ならない、
掴みどころがなく精神的に不安定で
一途だけれど信頼に足るものか量れない男(カレル)、
無骨で寡黙、自分を上手く表現できず
それゆえ周囲に翻弄されやすい男(テイタム)。
どちらもいつでも真摯に向き合いながら、
背中に不安と苦悶を背負って生きる
どこか世の中と噛み合わない男たち。
背筋がゾクッとするような演技でした。
「よく喜劇ができる役者は何を演じても上手」
と言われますが、
この「フォックスキャッチャー」の
スティーブ・カレルとチャニング・テイタムは、
その言葉を体現して見せてくれてました。
特にチャニング・テイタムの方。
これまではムキムキの肉体美でダンス上手、
「世界一セクシーな男性」に選ばれちゃったりする、
きゃーきゃー言わせるだけの役者だと思ってたから。
ごめん、テイタムさん。
色眼鏡外しました。許してちょ。
この2人の間で地道に生きようとするのが
マーク・ラッファロー。
ゲイ社会でのエイズの啓蒙運動を描いた「ノーマル・ハート」や
カトリック神父による性犯罪を扱った「スポットライト」など、
割と硬派な題材の作品で、
物怖じせずまっすぐ前進する役柄が印象深い人です。
「フォックスキャッチャー」でも
地に足が着いていて身の丈に合った生活を愛する男を
力強く、けれど穏やかに演じています。
観終わって、哀しさと空虚さが残りますが、
3人がそれぞれの人生を彼らなりに、
一生懸命生きていたことがじわ~っと伝わってきました。
とんでもないお金持ちと
オリンピックの金メダリストたちが
殺人事件で終わる物語としては
ひどく地味な映画でしたが、
暇つぶし~とお気楽に見始めたのに、
マジで見てしまいましたよ・・・(笑)。
意外におススメ映画です。
チャンネルをバチバチ変えていたら、
「フォックスキャッチャー」という映画を見つけました。
出演者はスティーブ・カレルと
チャニング・テイタムとマーク・ラッファロー

スティーブ・カレルと言えば
「エヴァン・オールマイティ」とか「怪盗グルー」。
チャニング・テイタムと言えば
「マジック・マイク」や「21ジャンプストリート」。
マーク・ラッファローと言えば
「アベンジャースのハルク」。
なので、きっとこの「フォックスキャッチャー」は、
3人が何かで狐に化かされるようなコメディ映画だろう
と勝手に推測して暇つぶしに見ることにしました。
そしたらね・・・。
いや、コメディじゃないの、これが。
真面目な映画。
どころか、実話を基にした、
殺人事件に至るまでの人間模様を描いた
予想外に重く辛い雰囲気の漂う作品でした。
「ハルク」のマーク・ラッファローは、
以前から様々な役柄を演じているので、
さほど驚きもしませんでしたけど、
スティーブ・カレルとチャニング・テイタムは、
それまでの笑えるキャラとはまるで重ならない、
掴みどころがなく精神的に不安定で
一途だけれど信頼に足るものか量れない男(カレル)、
無骨で寡黙、自分を上手く表現できず
それゆえ周囲に翻弄されやすい男(テイタム)。
どちらもいつでも真摯に向き合いながら、
背中に不安と苦悶を背負って生きる
どこか世の中と噛み合わない男たち。
背筋がゾクッとするような演技でした。
「よく喜劇ができる役者は何を演じても上手」
と言われますが、
この「フォックスキャッチャー」の
スティーブ・カレルとチャニング・テイタムは、
その言葉を体現して見せてくれてました。
特にチャニング・テイタムの方。
これまではムキムキの肉体美でダンス上手、
「世界一セクシーな男性」に選ばれちゃったりする、
きゃーきゃー言わせるだけの役者だと思ってたから。
ごめん、テイタムさん。
色眼鏡外しました。許してちょ。
この2人の間で地道に生きようとするのが
マーク・ラッファロー。
ゲイ社会でのエイズの啓蒙運動を描いた「ノーマル・ハート」や
カトリック神父による性犯罪を扱った「スポットライト」など、
割と硬派な題材の作品で、
物怖じせずまっすぐ前進する役柄が印象深い人です。
「フォックスキャッチャー」でも
地に足が着いていて身の丈に合った生活を愛する男を
力強く、けれど穏やかに演じています。
観終わって、哀しさと空虚さが残りますが、
3人がそれぞれの人生を彼らなりに、
一生懸命生きていたことがじわ~っと伝わってきました。
とんでもないお金持ちと
オリンピックの金メダリストたちが
殺人事件で終わる物語としては
ひどく地味な映画でしたが、
暇つぶし~とお気楽に見始めたのに、
マジで見てしまいましたよ・・・(笑)。
意外におススメ映画です。

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