一昨日の次男の
日本語についての書込み
(http://edibleringo.blog.fc2.com/blog-entry-315.html)に、
「あれ、オレの兄ちゃんっ!」でいいじゃない?
というコメントを、お二方からいただきました。
(どうもありがとうございました♪)
そこで改めて考えました。
敬語や
丁寧語について・・・。
昨今の日本のテレビを見ていて、
常々感じていたのです。
いい加減な年齢なのに、
自分の家族や親族について話すときに、
両親・父・母・祖父・祖母・兄・姉・おじ・おばといった
言葉が使えない人がなんて多いのだろう?と。
照れ隠しだとハッキリ判る場面もあったりしますが、
芸能人に限らず、街角インタビューのようなシーンでも、
お父さん・お母さん・おじいさん・おばあさん・お兄ちゃん・お姉ちゃん・・・。
私には、どうしても幼稚に聞こえてしまいます。
この頃の若い世代の人たちは、
押しなべて「です・ます」調の話し方が上手です。
しっかりとした口調や
言葉遣いで話していたかと思うと、
「僕のお母さんが~」とか
「私のお兄ちゃんは~」などと
身内が話に上るなり
ありゃりゃ・・・!
みたいに感じることが多いです。
言葉は生き物。
時代とともにコロコロと様変わりしていくもの。
今は私が習った頃ほど
厳密に堅苦しい話し方をしなくても良い風潮があるのでしょうし、
あるいは
言葉遣いの
TPOが、
昔に比べると、もっと多岐にわたっているのかもしれませんね。
そう、頭では解っていても、
今から四半世紀も前までに染みついた
日本語の感覚は、
年齢が嵩むにつれて、
ますます頑固にこびりついていくようです。
もうちょっと、当世
日本語事情について
柔軟な頭を養わないといけません。
がんばろっと!
カナダへ来て数週間した頃、
初めて在住の
日本人数人と出会いました。
子供の
日本語教育に話が及んだとき、
「
日本人の親がいて
日本語がまともにできない子には
なってほしくない。」
「
日本語学校に通わせるのは
日本人の親としての責任。」
「英語の国で
日本語も話せれば、子供にとってプラスになる。」
などと言われました。
「
日本語学校に入れる予定は?」
と訊かれて、私が、
まず、子供たちが英語環境に慣れてからでもいいのでは?
と言ったことに対してです。
彼女たちの言うことは理解できました。
もっともだとも思いました。
けれど、語学に限らずこと教育に関しては、
各家庭、それぞれの事情や思惑があってもいいと思うし、
そこに「親が
日本人だから」という理由で
子供に
日本語を押し付けるようなやり方はしたくありませんでした。
ウチの場合、
トルコ語で育ってきた息子たちに、
すでに英語を押し付けているようなものでしたし・・・。
あの時「
日本語学校に通わせないなんて・・・」と言われたことが、
けっこう深く突き刺さっていて、
子供たちが
日本語を学びたがった時には、
読み書きは学校で習うようには教えられないけど、
話すことに関しては
きちんときれいな
日本語を教えよう!
と決めたんです。
そんなことが、私が子供らの日本語にうるさい理由です。
まぁ、過去数年は、
「あれ、オレの兄ちゃん」で露呈したように、
ネットで見る日本のバラエティ番組で覚えることの方が多いので、
私の理想とする、きれいな
日本語とは違ったりするわけで・・・汗。
ただ、それでも嬉しいと感じるのは、
長男にしろ次男にしろ、
”What is the proper way to express ○○?”
○○を表現するときの適切な言い方は?
と尋ねてくること。
感覚的に、
砕けた話し方とかしこまった話し方
という違いがあることを、
バラエティ番組の
日本語が
全ての
TPOに適うものではないのを
理解しているのが、
私にも判るから。
そういうわけで、
21歳の大人が
「オレ」はないだろー、
「兄ちゃん」はないだろー
と思ったことを書き込んだのでした。
若者の街原宿の、
若者御用達のお店で、
見かけ
日本人のようで
日本人じゃないような男が言う分には、
思いのほか
TPOに則っていたのかもしれませんね(笑)。